東京大学観世会
活動内容
東大観世会(東京大学能狂言研究会 観世会)は、能楽シテ方観世流の謡と仕舞をお稽古するサークルです。
東大にはその他、宝生流の能をお稽古する【東大宝生会】と、和泉流の狂言をお稽古する【東大狂言研究会】があり、
私たち三派あわせて【能狂言研究会】を名乗っています。
稽古は毎週日曜日の午後に学生同士で行う【通常稽古】のほか、
月1、2回ほどプロの能楽師の先生に見て頂く【師匠稽古】があります。
2021年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、オンライン活動と対面活動を織り交ぜながら活動しています。
能(のう)とは?
難しいことを考えがちですが、言ってみれば和製ミュージカルです。 形としては、「囃子」による伴奏と、「地謡」(じうたい)と呼ばれるコーラスに合わせて、面をつけた主役(シテ)と、面をつけない脇役(ワキ)が話を展開する、というもの。
素人が能一番を完全に演じきるというのは、普通はなかなかできないことなのですが(学生の能楽部でもごくわずか)、東大観世会では毎年1回、シテや地謡、ワキ、囃子方や狂言方に到るまで、これら全てのメンバーを現役生及びOB・OGで揃えて能を出しています。本番の十二月の自演会に向け、一年がかりで稽古します。
謡(うたい)
能は言ってみれば和製ミュージカルですから、台詞の部分とメロディーの部分があります。そのどららも謡です。つまり「それっぽく大声を出すこと」。いたってシンプル、だけど難しい。稽古の基本です。
仕舞(しまい)
普段の稽古の中心がこれ。能一番(という数え方をします)の中から、動きや謡が面白い部分だけを演じるというもの。つまりは能のオイシイ所取り。能では面や装束をつけますが、仕舞では紋付袴と扇だけで舞います。時間はだいたい5分程度。
ゆったり優雅に舞うものから、アクロバティックな激しいものまで、様々なものがあります。自分の好みに合わせて自由に選んで下さい!
舞囃子(まいばやし)
シテと地謡のみの仕舞に、笛・小鼓・大鼓・太鼓の囃子が加わったもの。仕舞ではやらない所や、囃子の伴奏だけに合わせて舞う部分もあるので、時間も仕舞に比べてちょっと長めの10~20分。やや上級者向けです。
楽器を習いに行くことも出来るのが、観世会の大さなメリット。囃子方として、楽器を自由に奏でることもできます。